【ソロ山行の楽しみ方】メリット&デメリット、気づかされること、注意点

登山・アウトドア

「ソロ山行」「単独山行」と聞くと、どんなイメージを持たれているでしょうか?

「危ない」「孤独」「何かあったとき、どうするの?」・・・実際、その通りだと思います(汗)

今回は、ソロ山行のメリット&デメリット、ソロ山行で気づかされること、ソロ山行をする際の注意点についてつづってみようと思います。

ソロ山行のメリット&デメリット

山が教えてくれたこと
槍ヶ岳より 槍ヶ岳山荘

ソロ山行のメリット&デメリットをまとめてみました。

ソロ山行のメリット ソロ山行のデメリット
・山域・ルート等、自分ですべてを決めることができる
・自分のペースで登ることができる
・自分が都合のいいときに山に行ける
・自分の内面と向き合える
・成し遂げた達成感は格別
・何か事故があったときに、対応できない可能性あり
・遭難しても気づいてもらえない可能性あり
・孤独
・自然の美しさ・感動を共有できる相手がいない
・すべて自己責任

ソロ山行で気づかされること

ソロ山行の思い出 白馬~白馬大池縦走

私も今までソロ山行することが多くありました。
その中で気づいたことについてお伝えします。

自分の弱さ ~孤独感・恐怖心~

私はものすごくビビリなので、一人で山に入ると、
ちょっとした「ガサガサッ」っていう音などにも、「えっ!何!?」とビビってしまいます(笑)

ヘビや虫を見かけて、一人で「キャーッ!」と大騒ぎしてしまうこともあります。

(・・・正直、ソロ山行には向いていないのだと思います。)

ただ、どんな状況であれ、ソロ山行だと、自分で乗り越えていくしかない。
自分
選んで、好きでやっていることだから。

自分の弱さと向き合いつつも、
その覚悟が持てたことが、よかったのかなと思います。

すべては自己責任

そう!山ではすべて自己責任

ソロ山行をしていると、特に感じます。

どんなにしんどくても、無事に下山するしかない。
弱音なんて、吐いていられない。

ソロ山行を通して、自分自身成長したかなと感じています。

仲間の大切さ・周りの支えてくれる人たちの有難さ

上記のように、ソロ山行をしていると、
自分の弱さと向き合う事が多いこともあり・・・

仲間の有難さや、普段周りにいてくれている家族・恋人・友人・職場の仲間・・・
多くの方の有難さを身に染みて痛感します。

そして・・・

自分一人でできることには限界がある

これも登山を通して、山が教えてくれたこと。

ソロ山行をしていると、自分の限界と向き合うとともに、
いかに周りの人たちが普段自分を支えてくれているのか、ありがたい存在か、
山が教えてくれるように思います。

山で見かけるカップル・ご夫婦がうらやましく見える

北岳肩の小屋からの御来光

孤独な心でソロ山行をしていると・・・

本当に、心からこう思うのです・・・

この絶景・感動を、大切な人と分かち合いたい!!

・・・と!!

どんなに周りに強がってても、「ソロ山行するなんて、男勝りだね」なんて言われても、
結局は自分は孤独なんだと。さみしいって思っているんだと。

これが素直な自分の気持ち。
・・・はい。ちゃんと認めてあげましょう(笑)

特に、山で見かける年配のご夫婦は、本当に素敵で。
一緒に寄り添って日の出を見ている姿等を見ていると、本当にうらやましく感じます。
自分も年を重ねて、そうありたいなと思います。

悩みの解決策が見つかることも。

色々悩みを抱えていた時、ソロ山行をしていると、
パッ!と、解決策が出てくることもありました。
「前向きに一歩踏み出そう!」と勇気をもらえることもありました。

不思議なんですけど、山では自分の抱えている悩みが小さく感じられます。

さらに、素の自分ととことん向き合えるのも、ソロ山行の醍醐味かなと思います。
抱えている悩みについても、一人とことん考える時間もある。

だからこそ、見えてくる解決策があるのかなと思います。

ソロ山行で気を付けること

私自身もソロ山行をしてきましたが・・・
ソロ山行では、グループ登山よりリスクを伴うのは間違いなく。

ただ、どうしてもソロで山に行く際は、グループ登山より慎重になることが大切だと思います。
私が気を付けていたのは、以下の通りです。

  1. ある程度登山経験を積むまでは、ソロ山行は避ける
    (どうしても行きたいのであれば、ツアー登山に参加する)
  2. 登山届は必ず提出(家族&警察)
  3. レベルにあった山で、かつ、人気の山や自分が行ったことのある山を選ぶ
    (人気の低山で、日帰り登山からやってみる)
  4. ある程度人のいる時季・日にち・ルートを選ぶ
  5. 自分を過信しない(経験・実力にあった計画を立て、経験者にアドバイスをもらう)
  6. 何かあっても対応できる装備を持つ

色々と並べてみましたが、グループ登山でも共通するところは多くあります。

実力・経験にもよりますが、ソロでは危険すぎるルートもあり、
ソロ山行をする際は経験者にアドバイスをもらうのも大切です。
私自身も、山の先輩方に聞きながら、ソロ山行をしてきました。
判断できないのであれば、避ける方が無難です。

一人の山道は不安になることも・・・

また2.の登山届は必ず出しましょう。
家族・恋人・友人・職場など、あなたを心配してくれている人達がいることをお忘れなく。

そのため、警察への登山届以外にも、家族など身近な誰かに同じものを渡しておくこと、
計画とルートが変更になれば、その方にもきちんと連絡することが大切です。
また、宿泊先などに着いたら、居場所を連絡しておきましょう。
登山届ですが、登山ポストや警察だけでなく、コンパスというアプリで提出することもできます。
(警察とコンパスが連携していない県もあるので、要確認)

また、ある程度人が多い時季・土日祝を選んだり、人気の山・ルートを選ぶのも一つのリスク対策となるかと思います。
(ただし、激混みの時は、渋滞する/コースタイム通り歩けないなど、
 それはそれでリスクになるので注意がいります。)

特に女性のソロ山行では、人目があった方が安心です。
また、テントを張る位置も、
できるだけ山小屋の近くや、女性がいるグループの近くにするほうが心強いかなと思います。

何かがあっても一人で対応することが求められます。
エマージェンシーシート、ツエルト、予備バッテリー、非常食・・・など、
きちんとした装備も必要かなと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?

ソロ山行は自分の成長につながったとは思いますが、
上記の通り、リスクを伴うので、正直、オススメは・・・あまりしないようにしています。

もしされるのであれば、自分の実力等としっかり向き合ったうえで、
慎重に臨んでもらえたらと思います。

私自身、ソロ山行を通して「すべて自己責任」という気持ちや覚悟を持てたことは、
自分自身の生活にも役立っているとは感じています。

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