登山を始めて、教えられたことは沢山あります。
その中で大切な考え方「取捨選択」。
それまでの自分は、「あれもこれも・・・」とだいぶ欲張りだったなと。
それ故に、自分自身がわからなくなってたのではないかと思うのです。
今回は、登山をすることで教えられた、「取捨選択」について、つづってみようかと思います。
登山における取捨選択
登山は、非常に判断力が求められるスポーツだなと感じています。
たとえば・・・
- どのルートを選ぶか?どんな行程でいくか?誰と行くか?
- 日帰りor小屋泊orテント泊?
- 持っていく荷物は?必要なもの・置いていくものは?
- 天候悪化時・トラブル時の対応。撤退判断。
その一つ一つの判断の結果、安全に無事に登山を楽しめるわけです。
その判断をする際、必要となるのが「取捨選択」。
自分が担げる荷物の重さにも限界がありますし・・・
必要なものは持っていく。
「これがないと困るかな・・・」と不安になることもあるけど、不必要な置いていく。
それを見極める。
また、「向こうの山までもう一座、稜線歩きしたい」と思っても、
時間的に、体力的に無理なこともある。
そう。自分ができる事には限界があるのです。
限界を把握していないと、自分自身危険にさらされる。
結局、登山では自分の置かれた状況で、自分の限界をきちんと把握し、
何が最適か、何を重要視するか取捨選択。
結果、登山は、一つずつ判断することの積み重ねなんだろうなと思います。
以前の自分を振り返る
若かりし頃、生きづらさを抱えていた自分はどうだったか・・・?
振り返ってみて気づいたこと。
ただ、がむしゃらに「あれも、これも・・・」と抱えようとしてしまっていたなと。
自分の限界を顧みず、何もかもやろうとしていたような気がします。
人間関係でも、八方美人になっていたり。
「あれもしたい!これもしたい!!」
「あれがないと不安」「これがないと不安」
「自分はこんなこともできていない。もっと頑張らなきゃ。もっとやらなきゃ・・・」
さらに、明らかに自分に悪影響を与えてくる人に対しても「NO!」と言えず、
「NO!」と言った後の対応が怖くて、いい顔してしまう。
結局、自分に対する自信の無さ、自己肯定感の低さから、取捨選択ができていなかったのだろうと思います。
取捨選択ができていないので、「自分にとって何が大切か?」が見えていない。
だから、本当に大切なものを失っていく。
そして、自分軸ではなく、周りの人に言われるがまま。他人軸で動く。
自分の人生なのに、誰か・何かのせいにして生きている・・・
そんな状況だったのだと思います。
取捨選択の大切さ~自分にとって大切なものとは?~
取捨選択というのは、「自分にとって大切なものは何なのか?」を見つけるために、
とても必要な考え方なのだろうと思います。
その積み重ねが、自分軸を作っていく。
人間ができる事には限界があります。
1日は24時間ですし、効率化は確かに大事だけど、できる事には限界がある。
睡眠や食事といった、生活の基本となるところを犠牲にしてしまうと、長く続きません。
また、自分が管理できる物や把握できる事項にも限界があります。
「ミニマリズム」「シンプルライフ」という言葉がありますが、
これは、自分の大切なものは何か?を追求し、取捨選択した結果なのだろうと思います。
同じ人生を過ごすのであれば、
自分が大切にしている人間関係の中、
自分が大切にしているモノに囲まれて、
自分が大切にしている事をして、過ごしたいものです。
まとめ
今回は、登山をすることで教えられた「取捨選択」の大切さについて、語ってみました。
山では「あれもしたい!これもしたい!」と欲を張り出すと、
自分の身を危険にさらしてしまう事があります。
そのため、「本当に自分が大切にしている事は何なのか?」
取捨選択することを教えられたように思います。
これからも、自分の気持ちに素直に、自分を大切に、過ごしていきたいなと思います。
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